社内通貨とは? メリットデメリット、導入方法・事例について徹底解説 アイキャッチ画像

社内通貨とは、その企業に限定して使える通貨のこと。社内通貨の導入には、社内コミュニケーションが活性化したり、社員のモチベーション向上につながったりと、さまざまな利点があるのです。

「社内通貨の導入を検討している」
「社内通貨に関しての知識を押さえておきたい」

このようにお考えの経営者・人事の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、社内通貨の基本的な知識から導入方法まで、幅広く解説します。

本記事のポイント

  • 社内通貨のメリットやデメリットがわかる
  • 社内通貨の導入方法がわかる
  • 社内通貨の導入事例を学べる

社内通貨の導入は、会社の風通しを良くするキッカケになるともいえるでしょう。あらかじめ基礎知識や事例を見ておけば、導入もスムーズに進むはず。さらなる企業成長を目指している方は、ぜひ今回の記事をお役立てください。

社内通貨とは?

社内通貨とは、企業が自社の社員向けに発行する「会社独自の通貨」のこと。通貨という言葉が使われているため「お金」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。私たちが普段から使っている貨幣のようなものから、ポイントシステムを使ったものまで、さまざまな社内通貨が存在します。

社内通貨は「給料とは別の新たなインセンティブ」として2005年頃から注目され、今もなお導入する企業は増え続けています。また、一般的なお金のように「貯める」ことも可能です。貯まった社内通貨は、商品やサービスとの交換、賞与への査定対象、現金への交換など、さまざまなかたちで社員に還元されます。

社内通貨を導入する企業の多くは、「社内コミュニケーションを活性化させたい」「社員のモチベーションを向上させたい」といった目的を持っているようです。

社内通貨のメリットとは?

社内通貨には、以下のようなメリットがあげられます。

  1. 社内コミュニケーションの促進
  2. 社員のモチベーションアップ
  3. 経営理念やビジョンの浸透

メリット1. 社内コミュニケーションの促進

社内通貨は、社内コミュニケーションを盛り上げるキッカケになります。たとえば、「誰かに感謝されたら1ポイント」のような仕組みをつくった場合、社員同士が感謝しあうようになり、自然とコミュニケーションが生まれるのです。今まで活性化していなかった社内の人間関係も改善しやすくなるはず。

メリット2. 社員のモチベーション向上

社内通貨をうまく活用すれば、社員のモチベーション向上にもつながります。働き方改革が叫ばれている現代。なかには「自分の働きが全然評価されない」と不満を少なからずもっている社員もいることでしょう。そんな場面で社内通貨を導入していれば、社員の頑張りに見合ったインセンティブを与えられるのです。社員の不満を解消し、モチベーションアップへとつなげるツールとして、社内通貨は有効といえます。

メリット3. 経営理念やビジョンの浸透

社内通貨は活用の仕方によっては、経営理念やビジョンの浸透にもつながるでしょう。たとえば、プロジェクトについて効果的な改善案を提案・実施したチームに、インセンティブとして社内通貨を与えるなどです。「どのような行動をとれば、社内通貨を報酬として受け取れるか?」を明確にしておけば、社員の行動指針も定まり、自然と経営理念やビジョンが浸透するでしょう。

社内通貨のデメリットとは?

続いて、社内通貨のデメリットを見ていきましょう。

  1. 導入・運用にコストがかかる
  2. 「使われない」という可能性がある

デメリット1. 導入・運用にコストがかかる

1つ目は「コストがかかる」ということ。当然ながら、新しいシステムを導入するための初期費用をはじめ、運用するためのランニングコストなど… さまざまな費用が発生します。また、発生するコストは「金銭的コスト」だけではありません。独自通貨を社内に根付かせるためには、社員に使い方を説明する時間、定着までのトライ&エラーの時間など、「時間コスト」も発生します。

デメリット2. 「使われない」という可能性がある

2つ目は「使われない」という可能性もあること。せっかく社内通貨を取り入れたのにもかかわらず「使われない」というリスクもあります。社内通貨に限らず、なにか新しいシステムを定着させるためには「社員にとってメリットがあるか?」が重要です。社員に使われてこそはじめて意味をなすため、組織に定着させるために、明確な目的をもって社内通貨を導入しましょう。

社内通貨導入方法、注意点など

続いて、社内通貨の導入方法と注意点を見ていきましょう

社内通貨の導入方法は「2通り」ある

社内通貨の導入にあたっては、以下の2つの方法があげられます。

  1. 自社でシステムを開発する
  2. 社内通貨発行サービスを使う

自社でシステムを開発する

1つ目は「自社でシステムを開発する」という方法です。新しいシステムを独自開発するわけなので、相応の時間と費用がかかりますが、「自分たちのイメージした社内通貨をつくれる」といったメリットがあります。

社内通貨発行サービスを使う

2つ目は「社内通貨発行サービスを使う」という方法。他社が開発したサービスを使うことになるため、自社に合ったサービスを見つけるまでに時間がかかりますが、自社開発よりも手軽に導入できる利点があります。

また、上記2つの方法を組み合わせて「試験的にサービスを導入して、定着してきたら本格的にシステム開発する」といったやり方も可能です。

社内通貨の注意点は?

続いて、社内通貨を導入する際の注意点を見ていきましょう。

  1. 導入する「目的」を明確にする
  2. 導入後の「浸透方法」を決める

目的を明確にする

まず「目的を明確にする」という点です。目的があいまいな状態だと、社員もどのように活用すればいいかわからず、効果も発揮されないことも。導入目的は、「社内コミュニケーションを活性化させる」「柔軟なインセンティブ制度を設ける」「長時間労働を改善する」など、企業によってさまざまです。

浸透方法を決める

次に「浸透方法を決める」ということ。先述したように、社内通貨などの新しいシステムは社員にとってメリットがなければ浸透しません。そのため、社員がシステムを積極的に利用するような工夫をすることが重要です。たとえば、ポイントの多い社員を月1回表彰する、貯まったポイントを現金に交換できる、etc…

社内通貨導入事例

続いて、社内通貨の導入事例をご紹介します。

ロート製薬株式会社「ARUKO(アルコ)」

ロート製薬株式会社は、目薬やスキンケア用品などの販売をメインに「ヘルス&ビューティー」をテーマに事業を製薬会社です。

同社では「ARUKO(アルコ)」と呼ばれる社内通貨を導入。社員の健康を考えて導入されたシステムで「アルコ=歩こ」といった意味があるようです。日々の早歩き時間やスポーツ実施、非喫煙といった健康活動をおこなうごとにコインが貯まる仕組みです。

【貯まった社内通貨の使い道は?】

  • 同社運営のカフェ・レストランでのヘルシーランチとの交換
  • 同社運営のマッサージ・リラクゼーション施設体験への交換

歩数やスポーツ実施で通貨が貯まるという、美容と健康にまつわる会社ならではの事例といえるでしょう。

【参照】 独自の社内通貨で従業員の健康づくりをサポート!(ロート製薬株式会社)

株式会社フュービック「FRICA(フリカ)」

株式会社フュービックは、「人の未来を大きくする、それを応援する会社」というビジョンのもと、ストレッチ専門店や岩盤ホットヨガスタジオを展開する会社です。

同社では「FRICA(フリカ)」と呼ばれる社内通貨を導入。社内独自のアプリによってスタッフ同士が「感謝のメッセージ」を送り、メッセージの文字数がコインとなって社員に還元される仕組みとなっています。

【貯まった社内通貨の使い道は?】

  • リゾートホテルへの宿泊券
  • ボディケアやサプリメントへの交換
  • 社長と食事する権利

スマホで簡単に感謝のメッセージを送れることから、社員同士のやり取りも活発になったそう。健康に関するサービスから社長と食事する権利まで、さまざまな使い方ができるのも魅力的です。

【参照】 ユニークな社内制度/社会貢献制度(株式会社フュービック)

株式会社じげん「GAT」

株式会社じげんは、住まいや結婚、旅行など、ライフメディアの運営をおこなう会社です。理念は、「インターネットを通じて宇宙(せかい)をつなぐ ”場” を提供することで社会との調和を図り、共に持続的発展を追求していく」。

同社では「GAT」と呼ばれる社内通貨を導入。社員同士が感謝を伝えるべく導入された社内通貨で、メッセージカードのかたちをしているのが特徴です。魅力的なのは、GATはアプリなどのオンライン通貨ではなく「オフライン」であること。カードを直接手渡しすることで、相手への尊敬や感謝がより深く伝わるのです。カードは1枚1,000GATとして受け取れます。

【貯まった社内通貨の使い道は?】

  • 会社が用意した豪華景品との交換
  • Amazonポイントへの交換

あえて「オフラインでのコミュニケーション」で社内通貨を活用することで、社員のモチベーション向上へとつながっている事例といえるでしょう。

【参照】 人事制度 -PERSONNEL SYSTEM(株式会社じげん)

社内通貨サービス3選

続いて、社内通貨サービスをご紹介します。数ある社内通貨サービスの中で、3つのサービスをピックアップしました。

communitio(コミュニティオ)

コミュニティオは、「毎日のシゴトにちょっとうれしいボーナスを」というコンセプトのもとに開発されたサービスです。スマホ上で自社の名前をつけたオリジナル通貨を発行し、仕事での小さな気遣いやポジティブな行動が「リワード」として評価されます。

誰かに感謝のメッセージを送る、定時あがりをする、といったポジティブな行動をするとポイントが付与される仕組み。貯まったポイントは、社内での買い物などで利用可能です。

また、チャットツールとの連携にも注目したいところ。コミュニティオは、チャットツールやさまざまなシステムとの連携が可能で、社内SNSのような側面もあります。社内通貨としての機能も果たしつつ、チャット上で仕事のやり取りも可能です。日常業務のなかで、社内コミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。

【参照】 communitio

Unipos(ユニポス)

ユニポスは、「貢献を見える化し、組織を強くする」というコンセプトのもと開発されたWebサービスです。社員の成果や行動に対する感謝・賞賛をメッセージで送るとともに、ポイントが付与されます。

貯まったポイントは、給与とは別の報酬である「ピアボーナス」として社員に還元できたり、Amazonギフト券と交換できたり、各社自由なかたちで設定可能です。

タイムライン上でトークできるのも魅力で、リアルタイムで賞賛のメッセージがシェアされます。一人ひとりの貢献が「見える化」されることで、社員のモチベーションアップにつながるのです。また、共感する投稿にスタンプで拍手ができる「拍手機能」や、行動指針にタグをつけられる「ハッシュタグ機能」も。その他にも、社内コミュニケーションを盛り上げる仕掛けが多数備わっています。

【参照】 Unipos

THANKS GIFT(サンクスギフト)

サンクスギフトは、「社員も、会社も、みんながハッピーになれる社内コミュニケーションツールを」を目的に開発されたサービスです。アプリを使い、思っているだけでなかなか伝えられない「ありがとう」を可視化し、オリジナルコインを贈りあいます。

また、スタッフのエンゲージメントを高める「表彰ツール」にも注目したいところ。スタッフ間のコインのやり取りが自動で集計され、評価へと連動します。グループごとのコミュニケーション量をはかれたり、「スポットライト機能」によって、アプリ内で表彰することも可能です。

【参照】 THANKS GIFT

【社内SNS製品紹介】エンゲージメントクラウド「Talknote」

エンゲージメントクラウドTalknote アイキャッチ画像

社内通貨は、実は「社内SNS」との相性がピッタリ。たとえば、社内SNSのチャット内で、役に立つノウハウを投稿したメンバーや、社内でもっとも多くの「ありがとうスタンプ」を集めたメンバーにポイントを付与する、といった使い方ができます。社員が貯めたポイント(社内通貨)は、景品やサービス、現金、ボーナスへの査定対象など、自由に設定しましょう。

そこでオススメしたいのが、社員のエンゲージメントを高める社内コミュニケーションツールとして弊社が提供している、エンゲージメントクラウド「Talknote」。Talknoteは、社内コミュニケーションの解決をはじめ企業理念の浸透、業務の効率化を期待できます。

使い方はいたってシンプル。Talknoteは「グループ」「メッセージ」「タスク」の3つの機能のみで構成されているため、SNS慣れしていない方でも簡単にお使いいただけます。その利便性から、すでに約1,000社の企業様に利用いただき、多くの企業様が高い満足度を感じています。

またTalknoteでは、導入を検討する法人向けに「無料体験会」も実施。専任のコンサルタントによって、Talknoteの機能や活用事例について詳しい説明を受けられます。毎日開催(予約制)しているのでぜひ詳細をチェックしてみてください!

【参照】 [毎日開催/無料] Talknote無料体験会

社内通貨のまとめ

本記事では、社内通貨について、以下のようなポイントを中心にお伝えしてきました。

  • 社内通貨のメリットやデメリットがわかる
  • 社内通貨の導入方法がわかる
  • 社内通貨の導入事例を学べる

社内通貨は、「社内コミュニケーションを活性化させたい」「社員のモチベーションを向上させたい」といった目的にぴったりのツールといえるでしょう。定着するまでに時間や費用がかかるデメリットはありますが、一度社内に根づけば、会社の風通しもガラっと変わるはず。さらなる企業成長を目指している経営者・人事の方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

引き続き、本メディアでは社内エンゲージメント向上に役立つ情報をお届けしていきます。