「スタッフの離職を防ぎたい」
「スタッフにとって働きがいのある職場にしたい」
「飲食店における離職率の改善方法を知りたい」
この記事はそんな方のための記事です。業界の中でも、飲食業界はとくに離職率が高いといわれています。そんな飲食業で、活気ある職場をつくるためには、「いかに社員の離職を防ぐか」を考えることが大切です。
そこで今回は、外食・飲食店における離職率・従業員満足度向上事例をご紹介します。
本記事のポイント
- 飲食店における離職率改善・従業員満足度の向上事例がわかる
- 飲食業界の離職率・定着率の現状がわかる
- 飲食店スタッフの定着率を上げる方法がわかる
スタッフの満足度を高めて離職を防ぐためにも、ぜひ本記事の内容をお役立てください。
もくじ
【事例】外食・飲食店の離職率改善・従業員満足度向上事例5選
それではさっそく本題である、飲食店における離職率改善・従業員満足度向上事例についてみていきましょう。
ここでは、弊社が提供する社内SNS「Talknote(トークノート)」を導入し、離職率の改善、従業員満足度の向上につながった事例をピックアップしてみました。
【事例1】株式会社オアシスライフスタイルグループ(離職率改善)
株式会社オアシスライフスタイルグループは、「衣・食・住に特化し、日々の生活にときめき・潤い・安心をプラスする」をテーマに、飲食やアパレル、ブランドマネジメント事業など多彩な事業を展開する会社です。
以前までコミュニケーションツールとして、LINEとメールを使用していたという同社。しかし、事業の拡大や社員数の増加にともなって、社内コミュニケーションが取りづらくなっていたそう。
やがて、社員のあいだでも「すれ違い」が生まれるように。悪循環が続き、離職率が50%近くになっていた時期もあったといいます。そんな現状を打開するべく「Talknote」を導入することに。
【離職率改善のポイント】
- 情報がオープンになったことで、業務の進捗をすぐに把握できるようになり、会社に一体感が生まれた
- すぐに社員の状態を把握できるため、新規事業をはじめる際も安心して任せられるようになった
- 社内コミュニケーションの量・質の向上によって、離職率が50% → 10%に
社内情報が「見える化」されたことで、社員・経営陣ともに安心感が生まれ、離職率低下につながった事例といえるでしょう。
【参照】 [活用事例] 株式会社オアシスライフスタイルグループ
【事例2】株式会社エー・ピーカンパニー(離職率改善)
株式会社エー・ピーカンパニーは、「食のあるべき姿を追求する」というミッションのもと、地鶏料理店「塚田農場」や海鮮居酒屋「四十八漁場」など、国内外に全10ブランド260店を展開する会社です。
以前まで、メールとFAXで情報共有をおこなっていたという同社。しかし、本部が伝えたい情報の40%程度しか現場に届いておらず、そうした「コミュニケーションロス」に悩みを抱えていたといいます。
このままでは、本部と現場お互いにストレスがかかると考え、アルバイトを含む全従業員にTalknoteを導入することに。
【離職率改善のポイント】
- スムーズな情報伝達によって、数百種類を超える商品知識を共有できるようになった
- Talknote上で生産者の想いが共有されたことで、スタッフの「感情移入度」が高まった
- スタッフのモチベーション向上により、アルバイトの離職率が10%低下、アルバイトからの正社員化が15%増加した
本部・生産者・スタッフ間の情報共有がスムーズになったことで、スタッフのモチベーションが高まり、離職率低下につながった事例です。
【事例3】株式会社NATTY SWANKY(離職率改善)
株式会社NATTY SWANKYは、「餃子とビールは文化です」というメッセージを掲げ、「肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場」の運営をおこなう会社です。
現在では全国に55店舗を展開しており、2017年には「外食アワード」、2018年には「働きがいのある会社 ベストカンパニー」にも選出されています。
同社では、店舗拡大・社員増加にともない、スタッフへのケアが行き届かないという問題を危惧していたといいます。本社から店舗への状況が見えにくく、アルバイト採用のミスマッチも起こっていたそう。
このままでは離職率上昇のリスクも高まると考え、その対応策として「Talknote」を導入することに。
【離職率改善のポイント】
- 本社での朝礼や社員の誕生日祝い動画などをリアルタイムで共有できるようになり、各店舗のつながりが深まった
- アルバイト応募の抜け漏れがなくなったことで、採用のミスマッチも大幅に減少した
- Talknoteの「ログイン時間・発言量の解析機能」によって、社員一人ひとりへのケアができるようになった
コミュニケーションの円滑化によって、採用のミスマッチの減少や社員へのケアが可能となり、離職率低下につながった事例です。
【事例4】株式会社SUU・SUU・CHAIYOO(従業員満足度向上)
株式会社SUU・SUU・CHAIYOO社は、国内に14店舗の「タイ料理」を中心とする飲食店を展開する会社です。アットホームな雰囲気とタイ人シェフが手がける本格タイ料理は多くの人気を集めています。
同社では、店舗数が増えるにつれて、社内コミュニケーションの取りづらさを感じていたといいます。なかでも、経営陣から社員への「一方通行な情報伝達」に課題を感じていたようです。
そのような問題を解決し、社員の満足度を高めるために「Talknote」の導入を開始。
【従業員満足度向上につながったポイント】
- コミュニケーションが円滑になったことで、社員の「情報共有に対するストレス」がなくなった
- 店舗が離れていても「いいね!」を贈りあうことできるため、社員のモチベーション向上につながった
- 各店舗の動きやノウハウもすぐに共有できるため、新入社員の教育もスムーズになった
今まで一方通行だった社員と経営陣のやり取りが「双方向」になったことで、社員のストレスが減り、従業員満足度向上につながった事例です。
【参照】 [活用事例] 株式会社SUU・SUU・CHAIYOO
【事例5】Gaston&Gasper(従業員満足度向上)
Gaston&Gasperは、「パスタは楽しい!」という理念のもと、東京都を中心にイタリアンレストランを展開する会社です。また、ワークスペースとしてのカフェなども運営しています。
同社では、店舗数の増加にともない、社内コミュニケーションが煩雑になり、このままでは社員の生産性が保てないと感じていたそう。
そこで、「楽しいコミュニケーションを実現するためには、インターフェースが楽しいツールを導入する必要がある」と考え、Talknoteの利用を開始。
【従業員満足度向上につながったポイント】
- 会議前にTalkonote上でやり取りしているため、実際に社員同士が会った時の距離がぐっと身近になった
- 全店舗で売上を共有するようになり、社員の「数字」に対するモチベーションが向上した
- 企画アイデアに対して他店舗から鋭いツッコミが入るようになったことで、社員の「企画力」が上がった
Talknoteの「リアルタイムな情報共有」によって従業員満足度が向上し、社員の仕事に対する姿勢が変わった事例といえるでしょう。
【参照】 [活用事例] Gaston&Gasper
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飲食業界の離職率・定着率・人手不足の現状とは?
業界の中でも、とくに人材不足が深刻だといわれている飲食業界。離職率や定着率も含め、その現状についてみていきましょう。
飲食業界が、離職率ワースト1位
まず、平成30年に厚生労働省が公表した「雇用動向調査」のグラフをご覧ください。業界別の「離職率」と「入職率」のデータが出ています。
ご覧いただいてわかるように「宿泊業・飲食サービス業」の離職率は「26.9%」となっており、他業界と比べてもっとも高いのです。
また、離職率と同じように「入職率」も高くなっています。これは「人材の入れ替わりが激しい」「人がなかなか定着していない」ことを示しています。
離職率の高さは「負のスパイラル」を招く
離職率の高さは、下記のような負の連鎖を起こしてしまいます。
①スタッフが次々と退職していく → ②人材が育たない → ③作業効率が下がる → ④組織としての生産性が下がる
この状態が続くと、ますます離職率が上がり、会社の存続という問題にすら影響を与えかねません。
また飲食店は「3K職場」ともいわれます。3Kとは「きつい」「危険」「汚い」の、それぞれの頭文字を取ったもの。ほかの業種と比べて労働環境が過酷になりやすいことから、離職率も高くなってしまうのです。
飲食店スタッフの定着率を上げるには?
続いて、スタッフの定着率について詳しくみていきましょう。定着率を上げるには「離職率」への理解を深めることが大切です。
離職率が高い原因は?
スタッフの定着率がなかなか上がらないときは、「なぜ離職率が高いのか?」を考えてみましょう。離職率が高くなる原因には、以下の3つがあげられます。
- 人間関係
- 労働環境
- 仕事へのやりがい
もっとも多いのが「人間関係」です。事実、上司や同僚と合わない、あるいはパワハラなどの悪質な行為が原因で離職する社員も少なからずいることでしょう。
「労働環境」も原因のひとつ。低賃金や長すぎる労働時間は、社員のモチベーション低下を招くでしょう。
また、社員が仕事へのやりがいを感じていなければ、「この会社だとスキルアップできない」と、転職・離職を考えてしまうもの。やりがいを感じてもらうためにも、成果に対して適切な評価を与えたり、キャリア支援をおこなったりすることが重要です。
離職者のホンネは?
高い離職率には3つの原因がありました。では、「離職者のホンネ」とは一体どのようなものなのでしょうか。まずは以下のランキングをご覧ください。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
【引用】 転職理由と退職理由の本音ランキングBest10(リクナビNEXT)
1〜10位のうち、1位と3位が「社内コミュニケーション問題」となっています。また「社長がワンマンだった」という理由で離職するケースもあるようです。
たしかに、労働環境や仕事へのやりがいに対して不満をもつ社員もいますが、やはり「人間関係」が原因で離職する社員が圧倒的に多いといえます。
定着率を上げる3つの方法
スタッフの定着率を上げるためには、どのような取り組みをおこなえば良いのでしょうか。その具体的な方法をいくつかご紹介していきます。
- 1on1ミーティング
- ピアボーナス
- 社内SNS
1on1ミーティング
1つ目は「1on1ミーティング」です。
1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1でおこなう面談のこと。「部下の悩み」に耳を傾ける場として実施します。
たとえば、部下自身が歩みたいキャリア、健康面の状態、仕事内容への悩みなど。部下の「本当の思い」を引き出すことで、モチベーション向上につなげます。
ピアボーナス
2つ目は「ピアボーナス」です。
ピアボーナスとは、仲間を意味する「Peer(ピア)」と、特別手当を意味する「Bonus(ボーナス)」が組み合わさった言葉です。
社員同士が「ありがとう」や「頑張っているね!」といった言葉を伝えあい、その数に応じて「ボーナス」を受け取ることができます。
ボーナスは、現金だけでなく旅行券や食事券、その他さまざまなサービスと交換可能です。会社側がさまざまな特典を用意することで、社員の仕事に対するモチベーション向上につなげます。
社内SNS
3つ目は「社内SNS」です。
社内SNSとは「LINEのビジネス版」のようなもの。トーク機能やグループ機能、タスク機能など「ビジネスに最適化された機能」がそろっており、社内コミュニケーションの活性化につながります。
メールや電話だと、どうしても情報共有にすれ違いが生まれやすくなります。一方の社内SNSは、すべての情報が「見える化」されるため、社員の仕事に対するストレス軽減にも役立つのです。
【飲食店の離職改善にも効果的】社内コミュニケーションツール「Talknote」
社内コミュニケーションツールとして、弊社が提供している社内コミュニケーションツール「Talknote」をご紹介させてください。Talknoteは、社内コミュニケーションの解決をはじめ企業理念の浸透、業務の効率化を期待できます。
使い方はいたってシンプル。Talknoteは「グループ」「メッセージ」「タスク」の3つの機能のみで構成されているため、SNS慣れしていない方でも簡単にお使いいただけます。その利便性から、すでに約1,000社の企業様に利用いただき、多くの企業様が高い満足度を感じています。
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Talknoteの機能やテレワークでの活用例など、デモ画面とともご説明します。
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【まとめ】外食・飲食店の離職率改善・従業員満足度向上事例
本記事では、外食・飲食店の離職率改善・従業員満足度向上について、以下のポイントを中心にお伝えしてきました。
【離職率改善の事例】
- 株式会社オアシスライフスタイルグループ
- 株式会社エー・ピーカンパニー
- 株式会社NATTY SWANKY
【従業員満足度向上の事例】
- 株式会社SUU・SUU・CHAIYOO
- Gasuton&Gasper
【その他の要点】
- 飲食業界は離職率ワースト1位、人手不足が深刻
- 離職率を改善するためには、スタッフの定着率を上げることが重要
- 定着率を上げるには「1on1ミーティング」「ピアボーナス」「社内SNS」が有効
スタッフの離職率が高く、人手不足が深刻だといわれている飲食業界。そんな現状を打開するためには、1on1ミーティングや社内SNSなどを導入し、社内コミュニケーションを活性化させることが重要です。
ぜひ本記事の内容を、自店の離職率改善の取り組みの実践にお役立てください。