ホワイト500とは?メリット、基準、企業一覧【2019年12月最新】

ホワイト500とは、健康経営に取り組む企業のなかでも「とくに優良」とされる企業のこと。経済産業省が定める認定制度の一部でもあります。

  • 「ホワイト500の申請を出そうと考えている」
  • 「ホワイト500にはどんな基準があるの?」
  • 「実際にどんな企業がホワイト500に入っているの?」

本記事はこのような方のための記事です。今回は、ホワイト500のメリットや認定基準について詳しく解説します。

本記事のポイント

  • ホワイト500のメリットがわかる
  • ホワイト500の認定基準がわかる
  • ホワイト500に認定されている企業がわかる

自社の健康経営について考えているなら、ぜひ覚えておきたい「ホワイト500」。そのクリーンな言葉から想像できるように、ホワイト500の認定を受けると、さまざまなメリットがあります。ぜひ今回の内容を参考に、ホワイト500への理解を深めてください。

ホワイト500とは?

ホワイト500とは、健康経営に取り組む企業のなかでも「とくに優良」とされる企業のこと。経済産業省が定める認定制度の一部でもあります。

認定制度には以下の3つがあります。

  1. 健康経営優良法人
  2. 健康経営優良法人ホワイト
  3. 健康経営銘柄

もっともポピュラーといわれるのが「健康経営優良法人」です。健康経営優良法人には「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」にわかれており、従業員数に応じて認定条件も異なります。ホワイト500は「大規模法人部門」に該当し、2020年からは「健康経営度調査結果の上位500法人のみ」がホワイト500として認定される予定です。

500企業だけが認定されるわけではない

「ホワイト500って、500企業しか認定されないの…?」と思うかもしれませんが、そうではありません。もともとホワイト500は、日本健康会議での「健康経営に取り組む企業を500以上にする」というスローガンをもとに名付けられたため、「500企業だけ」という決まりはないのです。

事実、過去2回(2017年・2018年)ホワイト500の認定企業が公開されており、2018年度には541の法人が認定を受けています。

ホワイト500の対象となる従業員数

ホワイト500の認定を受けるには「従業員数」の条件をクリアする必要があり、以下のように決められています。

  • 製造業:301人以上
  • 卸売業:101人以上
  • 小売業:51人以上
  • 医療法人・サービス業:101人以上

ホワイト500の5つのメリット

健康経営優良法人の認定には、一体どのようなメリットがあるのでしょう。ここでは、代表的な5つのメリットをご紹介します。

1.企業ブランドが向上する

1つ目は「企業ブランドの向上」です。ユーザーが商品・サービスを選ぶ際「ブランドがあるかどうか」は大きな判断材料となります。世間に広く知られている会社、商品ほど安心感がともない、より購買意欲が増すといえるでしょう。

ホワイト500への認定は、そうしたブランド力の向上にも大いに役立つはず。また健康経営優良法人(ホワイト500を含む)の認定企業は、経済産業省のホームページに公開される上に、専用の「ロゴマーク」も付与されます。同時に、企業のイメージも良くなるため、商品の販売促進や人材確保にもつながるでしょう。

ロゴマークはさまざまな場面で使える!

先述したように、健康経営優良法人に認定された企業には「ロゴマーク」が付与されます。このロゴマークは、会社の名刺や看板、ホームページなど、さまざまな場面で利用可能です。さらなる成長を目指す中小企業であれば、就活イベントのブースや企業説明会などで大いにアピールできるでしょう。

2.株価上昇につながる

2つ目に「株価上昇」があげられます。ホワイト500の認定を受けるためには、さまざまな条件をクリアする必要があります。他の制度よりも厳しい条件をクリアしているため、「社員に対して強い思いやりがある」ということが社会的に証明できるのです。そうしたイメージは、世間はもちろん「投資家」からも好印象をもってもらえるでしょう。

投資家からも「成長が見込める企業」「安定している企業」として認められるため、会社の株も買われやすくなるでしょう。そして株価上昇へもつながるはずです。

3.離職率が低下する

3つ目は「離職率の低下」です。少子高齢化にともなって「売り手市場」が続く現代。かつてのバブル期には「給与・ボーナス」に魅力を感じる社員が多数を占めていました。しかし現代の若い世代は、報酬だけでなく「労働環境」や「仕事のやりがい」を重要視しています。

そのような状況において、「ホワイト500への認定」は新入社員に安心感を与えるでしょう。ブラック企業が問題視される時代だからこそ、社員の健康を第一に考える企業は人気を集めるのです。会社の労働環境が整っていると「この会社に居続けたい」「会社にもっと貢献したい」と考える社員が増え、離職率も下がります。

4.社員のモチベーション向上につながる

4つ目が「社員のモチベーション向上」です。ホワイト500に認定されているということは「社員への思いやりがある会社」とも言い換えられます。社員も「この会社なら安心して働ける」と思うため、モチベーションも上がります。さらに、「もっと良い商品・サービスを提供しよう」と考える社員が増え、生産性も向上するわけです。

「社員のメンタル」がパフォーマンスを左右する

経済産業省が公表しているデータによると、社員のパフォーマンスにもっとも影響を与えるのが「メンタル」となっています。以下の図をご覧ください。

パフォーマンス低下度による損失額算定評価

【引用】企業の「健康経営」ガイドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~

上記の図を見ると、社員の「メンタル」による損失額がもっとも大きくなっています。それに続いて「睡眠」「頭や首の痛み」が並びます。

このことから、会社の労働環境が社員のパフォーマンスに大きく影響を与えているといえるでしょう。社員一人ひとりのパフォーマンスを上げ、企業を成長させるためにも、ホワイト500の認定を受けることは重要といえるでしょう。

5.会社の業績につながる

ホワイト500への認定は、最終的には「会社の業績アップ」にもつながります。会社にとっての利益を生み出してくれるのは「社員」です。社員こそが会社にとってもっとも重要な財産といえるでしょう。

健康経営によって、一人ひとりの社員を大切にしている会社は労働環境にも優れており、社員のモチベーション・生産性が高くなります。社員が心身ともに満たされパフォーマンスの高い状態が続くと、会社全体の生産性もアップするわけです。そういった好循環によって、最終的には、会社の利益向上にもつながります。

ホワイト500の2つの認定基準

続いて、ホワイト500の認定基準について見ていきましょう。ホワイト500には、大きくわけて「2つの認定基準」があります。

基準1. 健康経営優良法人認定制度に定められた一定の基準を満たす

まず、前提として「健康経営優良法人認定制度」に定められた基準を満たす必要があります。具体的には以下のとおりです。

  1. 経営理念・方針 → 社員への健康管理を徹底する旨を明文化する
  2. 組織体制 → 会社が保有するすべての店舗・工場に「健康管理の担当者」をつける
  3. 制度・施策実行 → 健康経営をおこなう上で重要な「14の施策(以下で解説)」の一定を満たす
  4. 評価・改善 → 必要に応じて、40歳以上の社員の健診データを提供する
  5. 法令遵守・リスクマネジメント → 社員の健康管理に関連する法令について、重大な違反をしていないことを申告する

14の施策とは?

上記でご紹介した「制度・施策実行」における14の施策は以下のとおりです。

  1. 定期健診の受診率(100%)
  2. 受診の推奨
  3. ストレスチェックの実施
  4. 健康増進・過重労働防止の計画
  5. 管理職・一般社員に対する教育機関の設置
  6. 適切なワークライフバランス実現への取り組み
  7. コミュニケーション促進への取り組み
  8. 保健指導の実施
  9. 食生活改善への取り組み
  10. 運動機会の増進への取り組み
  11. 受動喫煙への対策
  12. 感染症予防への取り組み
  13. 長時間労働者への対応に関する取り組み
  14. メンタルヘルス不調者への対応に関する取り組み

詳しくは、経済産業省の健康経営優良法人認定制度【認定基準】をご覧ください。

基準2. 健康経営度調査の上位50%に入る

ホワイト500の認定を受けるためには、健康経営度調査で上位50%に入ることが求められます。健康経営度調査とは、法人の健康経営に関する取り組み状況をはかる調査のことです。経済産業省が管轄しており、前述した「健康経営優良法人」「健康経営銘柄」の認定時にも使用されています。

上位50%に入る、つまり平均レベル以上が求められます。調査の結果、回答企業の平均レベルをクリアしていれば、ホワイト500の申請用紙が送られてくる仕組みです。

ホワイト500の企業一覧

続いて、実際にホワイト500に入っている企業をご紹介します。経済産業省が詳しい企業名を記載しているので、ぜひご参考ください。

2018年度
健康経営優良法人 2018(大規模法人部門)〜ホワイト500〜 認定法人一覧

2019年度
健康経営優良法人(大規模法人部門)認定法人一覧

また、健康経営優良法人認定制度は、2017年より導入された取り組みのため、経年でのデータはまだまだ浅いのが現状。今後、どのような認定企業が増えていくのか見ていく必要があるでしょう。

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まとめ

本記事では、ホワイト500について、以下のメリットを中心にお伝えしてきました。

  • 社員のモチベーションが上がる
  • 離職率が低下する
  • 企業ブランドが向上する
  • 株価上昇につながる
  • 会社の業績がアップする

以上のように、ホワイト500にはたくさんのメリットが存在します。会社の原動力となる社員のモチベーション向上をはじめ、離職率の低下、企業ブランドの向上、さらには株価上昇の可能性など、会社にとってプラスになることばかりです。「さらに売上を出し、会社を成長させたい」とお考えの経営者・人事の方は、今回の内容を参考に、ホワイト500への認定を目指してみてはいかがでしょう。

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