心理的安全性を高める方法【事例あり】 アイキャッチ画像

心理的安全性とは、英語の「psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)」を和訳した言葉で、社員が職場において安心して発言・行動できる状態のこと。心理的安全性が高いと、社員は恐怖や不安を感じることなく「自分らしく」働くことができます。

「心理的安全性を高める方法を知りたい」
「社員のモチベーションを上げて、いい会社をつくりたい」

このようにお考えの経営者・人事の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、心理的安全性を高める方法について徹底解説します。

本記事のポイント

  • 心理的安全性を高める方法がわかる
  • 心理的安全安全性を高めた事例を学べる

社員のみならず会社全体のパフォーマンス向上においても重要な、心理的安全性。経営側としても「社員に安心して働いてもらいたい」と思いますよね。社員に安心感を与えて、活気のある職場にするためにも、ぜひ今回の内容をお役立てください。

【本題】心理的安全性を高める5つの方法とは?

それではさっそく、心理的安全性を高める方法をご紹介します。ここでは「5つの観点」から、心理的安全性の高め方を見ていきましょう。

方法1. 多様性を認め合う

最近では「ダイバーシティ」や「インクルージョン」という言葉を耳にすることが多くなりました。ダイバーシティとは多様性のことで、インクルージョンはその多様性を受け入れることを意味します。
心理的安全性が低い組織のメンバーは、「相手に邪魔だと思われているかも…」といった不安な気持ちをもっています。この不安を解消するためは、それぞれが多様性を受け入れていく必要があるのです。邪魔だと思われていると思い込む不安の根底には「不健全な人間関係」が関与しています。相手からの否定に恐れたり、自分が思ったことを言えなかったりと、上司や同僚との関係がうまくいっていないケースが多いのです。

そこで一度、メンバーが対等な立場で話せるよう、チーム内の人間関係をフェアにする必要があるでしょう。組織には、年齢・性別・国籍・価値観・ライフスタイルなど、多種多様な人材が集まります。自分と異なる部分を否定するのではなく、受け止める努力をすることが大切です。

方法2. 助け合いの精神を醸成する

心理的安全性を高めるには「助け合いの精神」も重要です。分からないことを教えあい、できないことをサポートしあうことで、より強いチームがつくられていきます。
また、心理的安全性が低い組織のメンバーは、「自分が無知・無能だと思われているのではないか…」といった不安な気持ちをもっています。このような不安を解消するには、仕事を「個人間の競争」として捉えるのではなく「お互いの弱みを補完し、協力するもの」として捉えてもらう必要があるでしょう。
仕事を一人で達成できないのは当然のこと。決して一人の社員が無知・無能ということではありません。そのような理解を促し、「困ったときはお互いに助け合う精神」を会社全体でつくっていく必要があります。

方法3. 発言しやすい環境をつくる

職場が「若手メンバーが発言しにくい」「お互いに意見を言えない」といった環境になっているケースもあるかと思います。日本企業の多くは、トップ層からボトム層への「ピラミッド型」の組織形態となっています。構造上、役職や肩書きにとらわれ「部下が上司に意見を言えない」というのは仕方のないことなのです。

ただ、発言しにくい雰囲気のままでは、会社の風通しも悪くなってしまいます。そうした雰囲気を解消するためには「チーム内で共通認識をもつ」「発言機会を均等に与える」といった工夫が必要です。共通認識とは、目標やビジョンを定め、ルールを明確にするということ。決められたルールのもとでチーム全員が同じ方向を歩けば、「暗黙の了解」のような状態が発生することはありません。また、上司が部下に対して「発言機会を均等に与える」ことで、上司の独裁を防止し、部下の発言のきっかけをつくれます。

方法4. ポジティブ思考を浸透させる

心理的安全性が低いと、メンバーの思考がネガティブになりやすいです。どんなことに対しても「邪魔だと思われているかも…」「無知だと思われているかも…」という風に、マイナス思考になってしまいます。
そこで、思考をネガティブ → ポジティブに変える努力をしましょう。ちょっとしたテクニックを使い「視点」を変えることで、ポジティブ思考を浸透させることは可能です。

【ネガティブ → ポジティブ思考の例(部下側)】

  • 「失敗したことを上司に伝えたら無能だと思われるかも…」→「失敗を次に活かすためのアドバイスをもらおう」
  • 「プロジェクトの現状について否定的な意見を言ったら周りからネガテイブな人間だと思われるかも…」→「自分の発言によってプロジジェクト改善のきっかけになれば」
【ネガティブ → ポジティブ思考の例(上司側)】

  • 「なんでこんなことも分からないんだ!」→「失敗から学ぼうとする姿勢は大切だ」
  • 「その情報は必要ない」→「貴重な意見をありがとう」

方法5. チームを変える

さまざまな施策を打っても、心理的安全性が高まらないケースもあります。そう言った場合は、思い切って「チームを変える」ことを検討するのも良いでしょう。「せっかくここまで取り組んできたのにもったいない」と思うかもしれません。しかし、Google社が実施した「プロジェクト・アリストテレス」によると、「チーム編成のあり方」は「チームの生産性」とあまり関係がないことが証明されているのです。

【参照】 グーグルが突き止めた!社員の「生産性」を高める方法はこうだ

もちろん、今の体制で今後うまくいく可能性もあると思いますが、思い切ってチームを変えてしまうのも一つの手といえるでしょう。

【具体化】具体的な心理的安全性を高める方法

前章では「大まかな方法」を見てきましたが、ここでは「具体的な方法」をご紹介します。心理的安全性を高める具体的な方法は、以下の通りです。

1on1ミーティング

1つ目の方法は「1on1ミーティング」です。文字通り、上司と部下が1対1で話しあうことを指します。上司と部下の面談と聞くと、「人事考課」をイメージするかと思いますが、1on1と人事考課は大きく異なります。社員のスキルや業務成績を評価するため半年〜年1回おこなわれる人事考課に対して、1on1は「部下の悩みを聞く場」として「週1〜月1回」のペースで実施するのが一般的です。

上司が、部下に対して「仕事で悩みはないか?」「最近眠れているか?」「どんなキャリアを積みたいか?」といった質問をして、部下の本当の思いを引き出します。そうすることで部下に「安心感」を与え、モチベーション向上へとつなげられるのです。
また、部下に1on1の主導権をもたせるパターンもあります。部下に主体性をもってもらいたいと考えているチームにはオススメです。あらかじめ1on1で話したいテーマを部下が用意することで、上司・部下ともに有意義な面談ができるでしょう。

社内SNS

2つ目の方法は「社内SNS」です。社内SNSとは、LINEやTwitterなどの一般向けSNSを「社内向け」に応用したSNSのことで、社内コミュニケーション活性化に役立ちます。
また社内SNSは、心理的安全性を高めるキッカケづくりとしても活用できるでしょう。とくに「リアルタイムな情報共有」が強みの社内SNSでは、いつでも・どこでも・誰とでも気軽にメッセージのやり取りが可能です。社内のさまざまな情報がオープンになることから、社員同士の伝達における「認識のズレ」を防ぐことができます。社員全員で平等なコミュニケーションができるため、一人ひとりに安心感が生まれるわけです。
実際に社内SNSの導入によって心理的安全性が高まった事例はたくさんあるので、後ほど詳しくご紹介します。

OKR

3つ目の方法は「OKR」です。Objectives and Key Results(目標と主要な結果)の略語で、「会社として達成するべき目標」を「個人ごとの主要な成果」に落とし込むことで、目標を達成しようという考え方をいいます。アメリカの半導体メーカー「インテル」から始まった方法で、今ではシリコンバレーの名だたる企業でも実施されています。

OKRは、まず会社全体の目標を決め、そこからチーム・メンバーの目標を逆算して設定します。目標を個人レベルまで落とし込むことで、会社として掲げるビジョンが明確になり、メンバーの行動も具体化されやすくなるのです。OKRによって、組織のメンバー全員が同じ方向に向かって歩き始めることで、メンバー間のコミュニケーションも円滑になり、個人の心理的安全性も高まります。

ピアボーナス

4つ目の方法は「ピアボーナス」です。ピアボーナスとは、従来の給与やボーナスとは異なる仕組みで「第3の給与」とも呼ばれています。たとえば、「業務を手伝ってくれてありがとう」「以前教えてくれた情報が役に立ちました」といった、社員同士の日常的な行動の「感謝の気持ち」を報酬として表すボーナスのことです。

ピアボーナスの発祥は、アメリカのGoogle社ともいわれています。同社では社員一人当たり「15,000円」の決裁権があり、「この人にボーナスを贈りたい」と思ったときに、いつでも贈れるシステムとなっているそうです。
このように、ピアボーナスという「形あるもの」でお互いに承認しあうことは、社内コミュニケーションの活性化、ひいては心理的安全性の向上にもつながります。

【社内SNS製品紹介】エンゲージメントクラウド「Talknote」

エンゲージメントクラウドTalknote アイキャッチ画像

社員のエンゲージメントを高める社内コミュニケーションツールとして、弊社が提供しているエンゲージメントクラウド「Talknote」をご紹介させてください。Talknoteは、社内コミュニケーションの解決をはじめ企業理念の浸透、業務の効率化を期待できます。

使い方はいたってシンプル。Talknoteは「グループ」「メッセージ」「タスク」の3つの機能のみで構成されているため、SNS慣れしていない方でも簡単にお使いいただけます。その利便性から、すでに約1,000社の企業様に利用いただき、多くの企業様が高い満足度を感じています。

またTalknoteでは、導入を検討する法人向けに「無料体験会」も実施。専任のコンサルタントによって、Talknoteの機能や活用事例について詳しい説明を受けられます。毎日開催(予約制)しているのでぜひ詳細をチェックしてみてください!

【参照】 [毎日開催/無料] Talknote無料体験会

【事例】心理的安全性が高まった事例

続いて、心理的安全性が高まった事例を見ていきましょう。ここでは、弊社が提供する社内SNS「Talknote」を導入したことで、心理的安全性が高まった事例をピックアップしました。

【事例1】株式会社朝日広告

株式会社朝日広告

株式会社朝日広告は、求人広告をメイン商材とした広告代理店です。リクルートやマイナビ、パーソナルキャリアといったメジャー媒体から地方媒体まで、幅広い求人媒体を取り扱っています。

以前まで、メールで情報共有をおこなっていたことから、「社員の行動が見えない」「報・連・相にモヤモヤが残る」といった問題を抱えていたそう。通知量の多さから、本当に伝えたい情報が埋もれてしまい、社員が安心して発言できない状況が続いていたといいます。そこで「Talknote」を導入することに。

【心理的安全性が高まったポイント】

  1. メール量が10分の1に減ったことで、社員の発言・行動が「見える化」された
  2. チャット上で”ありがとう”を贈りあう「サンクス機能」によって、社員同士に信頼関係が生まれた
  3. コミュニケーションが対等になったことで、誰でも安心して発言できる職場になった

社内の情報が「見える化」されたことで、社員が安心して発言・行動できるようになった事例といえるでしょう。

【参照】 [活用事例] 株式会社朝日広告

【事例2】ぜんち共済株式会社

ぜんち共済株式会社

ぜんち共済株式会社は、「知的・発達障がい者のための日本唯一の保険会社」として設立された会社です。2008年には、少額短期保険の「ぜんちのあんしん保険」の販売を開始し、今までに総額6億円の保険金支払い実績をもちます。第3回ホワイト企業大賞「風通し経営賞」の受賞経験も。

会社が拡大する前まで、メールで情報共有をおこなっていた同社。業務連絡に関しては大きな問題がなかったものの、社員同士の「意思疎通の不足」によって、社内の雰囲気はとても殺伐としていたといいます。完全な縦割り組織だったため部署間の連携もなし。人間関係がうまくいっているとは言い難い状況が続いていたそうです。そんな状況を打開するべく「Talkonote」を導入することに。

【心理的安全性が高まったポイント】

  1. 社員間のコミュニケーション量が増え、部署間の連携が生まれた
  2. リアルタイムな情報共有によって、困っている社員にもすぐにメッセージを送れるようになった
  3. 「いいね!」やコメントによってプライベートな話題にも触れられるようになり、社内の雰囲気が和やかになった

「リアルタイムな情報共有」や「いいね!やコメントなどの気軽な投稿」によって、殺伐としていた雰囲気から一転、和やかな職場へと変わった事例です。

【参照】 [活用事例] ぜんち共済株式会社

【まとめ】心理的安全性を高める方法

本記事では、心理的安全性を高める方法について、以下の内容を中心にお伝えしてきました。

【5つの方法】

  1. 多様性を認め合う
  2. 助け合いの精神を醸成する
  3. 発言しやすい環境をつくる
  4. ポジティブ思考を浸透させる
  5. チームを変える

【具体的な方法】

  • 1on1ミーティング
  • 社内SNS
  • OKR
  • ピアボーナス

心理的安全性を高めるには、多様性を受け入れたり、助け合いの精神をもったりと、社員が「安心して働ける環境づくり」を心がける必要があります。社員にとって居心地の良い職場でなければ、それぞれのモチベーションも下がってしまうでしょう。
今よりも風通しの良い職場にするためにも、1on1ミーティングや社内SNSといった方法も実践してみるのがオススメです。ぜひ本記事を、自社のさらなる成長にお役立てください。

引き続き、本メディアでは社内エンゲージメント向上に役立つ情報をお届けしていきます。