飲食店スタッフの定着率を高める方法を事例から学ぶ アイキャッチ画像

「現場の離職率が改善されない」
「スタッフの定着率を上げたい」
「定着率を高める方法を知りたい」

このようにお考えの飲食事業の経営者・人事の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、飲食店スタッフの定着率を高める方法をご紹介します。

本記事のポイント

  • 飲食業界の離職率・定着率の現状がわかる
  • 飲食業界で定着率を高める方法がわかる
  • 飲食業界で定着率がアップした事例を学べる

「離職率が高い」といわれる飲食業界。スタッフの度重なる離職に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。しかし、事業を成長させるためには、スタッフの離職率ダウン・定着率アップが必要不可欠です。

ぜひ今回の内容を、自社の定着率向上にお役立てください。

飲食業界の離職率・定着率・人手不足の現状とは?

飲食業界が、離職率ワースト1位

まず、以下の表をご覧ください。平成30年に厚生労働省が公表した「雇用動向調査」の結果です。業界別の「離職率」と「入職率」がデータとして出ています。

業界別の「離職率」と「入職率」

【参照】 厚生労働省 | 平成30年雇用動向調査結果の概況

ご覧いただいてわかるように「宿泊業・飲食サービス業」の離職率は「26.9%」となっており、他業界と比べて圧倒的に高いのです。

また「入職率」もダントツで高く、すなわち「人材の入れ替わりが激しい」「人がなかなか定着していない」ことを示しています。

離職率の高さは「負のスパイラル」を招く

離職率の高さは、下記のような負の連鎖を起こしてしまうため、放っておいてはいけない問題だといえます。

スタッフが次々と退職していく → 人材が育たない → 作業効率が下がる → 組織としての生産性が下がる

この状態が続くと、ますます離職率が上がり、会社の存続という問題にすら影響を与えかねません。

また飲食業界は、「労働力」への依存度が高い産業ともいえます。

「人材不足」そして「IT化」へシフトしている現代。多くの人材を投入して価値を生み出すことは難しくなっており、一刻も早くその対策をしなければ、企業として生き残ることは厳しくなる時代といえるかもしれません。

飲食店スタッフの定着率を上げるには?

では、飲食店のスタッフを定着させるためには、具体的にどんな取り組みをおこなえば良いのでしょうか。定着率を上げる方法を解説していきます。

離職率が高い原因は?

そもそも、なぜ飲食業界の離職率は高いのでしょう? その理由には、以下のことがあげられます。

  1. 過酷な労働条件
  2. 仕事にやりがいを感じにくい現場も
  3. 経営陣と現場のコミュニケーションの問題
  4. 先行き不透明な飲食経営経営

飲食業界では、人手不足がよりいっそう深刻化しているため、一人あたりの労働時間・労働環境が過酷になりやすいです。そのため「労働条件に見合った給料を受け取れない」として、スタッフが退職してしまいます。

くわえて、マニュアル化による単純作業により「仕事へのやりがい」を感じづらい現場もあるかもしれません。

また、経営陣が「いつでも代わりがきく」「誰でもできる仕事」という偏った考え方になり、アルバイトや社員に対するコミュニケーションが煩雑になってしまうケースもあるのです。

さらに、飲食業界は「7割が赤字経営」という現実もあります。スタッフも、自分が働く飲食店が赤字続きだと、先が見えなくて不安になってしまうでしょう。

離職者のホンネは?

辞めていくスタッフは、退職時になかなか「本当の理由」を伝えないケースが多いのが現実です。そこで、「退職理由のホンネ」についてランキング化した調査をご紹介します。

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)

【引用】 転職理由と退職理由の本音ランキングBest10(リクナビNEXT)

1〜10位のうち、1位と3位が「社内コミュニケーション問題」となっています。2位が「労働時間・環境」です。離職者によって理由はさまざまですが、多くの人は「会社の経営方針からくる労働条件」に不満を感じ、辞めるという決断をしてしまうのではないでしょうか。

定着率を上げる方法

それでは、スタッフの定着率を上げるために有効な方法を見ていきましょう。具体的な方法には、以下のようなものがあります。

  1. 1on1ミーティング
  2. ピアボーナス
  3. 社内SNS

1on1ミーティング

1つ目は「1on1ミーティング」です。1on1ミーティングとは、「部下の悩み」に耳を傾ける場として、上司と部下が1対1でおこなう面談のことをいいます。

たとえば、「部下自身が歩みたいキャリア」「体調の状態」「仕事内容への悩み」など、部下の本当の思いを引き出すことで、モチベーションアップへとつなげます。

ピアボーナス

2つ目は「ピアボーナス」です。ピアボーナスとは、スタッフ同士が「ありがとう」や「頑張っているね!」といった言葉を伝えあい、その数に応じて「ボーナス」を受け取れるというもの。

ボーナスは必ずしも現金だけでなく、会社側が用意した旅行券や食事券、その他さまざまなサービスと交換ができます。結果、スタッフの仕事に対するモチベーション向上にもつながるのです。

社内SNS

3つ目は「社内SNS」です。「LINEのビジネス版」とイメージするとわかりやすいでしょう。トーク機能やグループ機能、タスク機能といったビジネスに最適化された機能がそろっており、社内コミュニケーションの活性化に役立ちます。

メールや電話といった伝達だと「認識のズレ」が生まれますが、社内SNSだとすべての情報が「見える化」されるため、スタッフの仕事に対するストレスも大幅に減らせるでしょう。

飲食店スタッフの定着率向上事例3選

続いて、飲食店スタッフの定着率向上の事例を見ていきましょう。

ここでは、弊社が提供する社内SNS「Talknote(トークノート)」を導入し、社員の離職率低下・定着率アップにつながった事例をピックアップ。ぜひ自社の定着率向上にお役立てください。

【事例1】株式会社エー・ピーカンパニー

株式会社エー・ピーカンパニー

株式会社エー・ピーカンパニーは、「食のあるべき姿を追求する」というミッションのもと、地鶏料理店「塚田農場」や海鮮居酒屋「四十八漁場」など、国内外に全10ブランド260店を展開する会社です。

以前まで、情報共有ツールとして「メール」と「FAX」を利用していた同社。その後、社員だけにTalknoteを導入したものの、アルバイトも多く在籍していたため、本部が伝えたい情報の40%程度しか現場に届いていない状態だったそう。

このままでは本部と現場お互いにストレスがかかると考え、アルバイトを含む全従業員にTalknoteを導入することに。

【定着率向上のポイント】

  1. 数百種類を超える商品知識を共有できるようになり、スタッフのモチベーションが向上した
  2. チャット上で生産者の想いが共有されたことで、スタッフの「感情移入度」が高まった
  3. アルバイトの離職率が10%低下、アルバイトからの正社員化が15%増加した

本部・生産者・スタッフ間の情報共有がスムーズになったことで、スタッフのモチベーションが向上。その結果、離職率が低下し、定着率アップへとつながった事例といえるでしょう。

【参照】 [活用事例] 株式会社エー・ピーカンパニー

【事例2】株式会社オアシスライフスタイルグループ

株式会社オアシスライフスタイルグループ

株式会社オアシスライフスタイルグループは、「衣・食・住に特化し、日々の生活にときめき・潤い・安心をプラスする」をテーマに、飲食業をはじめ、ライフスタイルに新たな価値を提供する事業をおこなう会社です。

タピオカミルクティーを提供する台湾トップブランドのカフェ「春水堂(チュンスイタン)」の運営も手がけています。

同社では、もともと情報共有ツールとして「LINE」と「メール」を利用していたそう。情報共有としてはとくに問題がなかったものの、社員数の増加にともなって、社内コミュニケーションが取りづらくなっていたそうです。

また、事業の拡大にともない、社員間では「すれ違い」が生まれるように。悪循環が続き、離職率が50%近くになっていた時期もあったといいます。そんな現状を打開するべく「Talknote」を導入することに。

【定着率向上のポイント】

  1. 情報がオープン化されたことで、業務の進捗をすぐに把握できるようになり、チームに一体感が生まれた
  2. すぐに社員の状態を把握できるため、新しい事業やプロジェクトをはじめる際も安心して任せられるようになった
  3. 社内コミュニケーションの量・質の向上によって、離職率が50% → 10%に

社内情報がオープンになったことで、社員の状態を把握できるようになり、離職率低下・定着率アップにつながった事例といえるでしょう。

【参照】 [活用事例] 株式会社オアシスライフスタイルグループ

【事例3】株式会社NO’s

株式会社NO's

株式会社NO’sは、「横浜家系ラーメン 吟家」を中心に千葉エリアに飲食事業を展開している会社です。2012年の創業以降、直営とフランチャイズ合わせて29店舗を運営しており、「食でみんなを笑顔に」をテーマにサービス提供をしています。

以前まで、情報共有ツールとして「LINE」を利用していた同社。しかし、「重要な情報を見落としてしまう」「社員の顔と名前が一致しない」など、業務が思うように進まないことが多々あったといいます。

このままでは社員へのストレスも大きくなると判断し、Talknoteを導入することに。

【定着率向上のポイント】

  1. アイコンに顔写真を載せるなどプロフィール設定を徹底したことで、社員の相互理解が深まった
  2. 何かに取り組んでいる社員を「褒める投稿」が習慣化され、個人のパフォーマンスが向上した
  3. 「くだらな部」などの面白おかしいグループによって「遊び心のあるコミュニケーション」が生まれ、社員のモチベーションが向上した

プロフィール設定や「褒め合うキッカケ」をつくったことで、チーム全体の士気が盛り上がり、定着率アップにつながった事例といえるでしょう。

【参照】 [活用事例] 株式会社NO’s

【飲食店の定着率向上にも効果的!社内SNS製品紹介】社内コミュニケーションツール「Talknote」

社内コミュニケーションツールTalknote アイキャッチ画像

社内コミュニケーションツールとして、弊社が提供している社内コミュニケーションツール「Talknote」をご紹介させてください。Talknoteは、社内コミュニケーションの解決をはじめ企業理念の浸透、業務の効率化を期待できます。

使い方はいたってシンプル。Talknoteは「グループ」「メッセージ」「タスク」の3つの機能のみで構成されているため、SNS慣れしていない方でも簡単にお使いいただけます。その利便性から、すでに約1,000社の企業様に利用いただき、多くの企業様が高い満足度を感じています。

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飲食店スタッフのチームワーク向上のポイントとは?

それでは最後に、飲食スタッフのチームワークを向上させるポイントを見ていきましょう。以下のポイントを押さえて実践することで、社員のモチベーション向上、離職率改善のキッカケとなるはずです。

  1. ビジョンを共有する
  2. 明確な目標を設定する
  3. 情報をオープン化させる
  4. 経営陣がフィードバックを行う

チームワーク向上のためには「チームの全員が同じ方向を歩いている」ことが前提といえます。そのためには、最初に「ビジョンの共有」をおこないましょう。チームとしてのビジョン(理想像)を描くことで、ゴールまでの道のりも明確になります。

ビジョンを共有したら、具体的な行動に落とし込むために「明確な目標設定」をしましょう。目標を決める際は、社員のモチベーションを保つためにも「できるだけ具体的に」「達成までの期限を決める」を意識するのがオススメ。

また、チーム内での情報は最大限オープンにしましょう。なぜなら「いつ・どこで・だれが・何をしているのか」が不明瞭だと、お互いに不満を持ってしまうからです。

またチームが成果を出したら、経営陣がフィードバックをおこないましょう。フィードバックでの「客観的な評価」によって新たな気づきを得られます。その気づきが「良い商品・サービス」へのキッカケとなり、チームとしての成長にもつながるのです。

なお、これらすべてを実践するのに社内SNSは有効といえるでしょう。

【まとめ】飲食店スタッフの定着について

本記事では、飲食店スタッフの定着についてお伝えしてきました。
飲食店スタッフの定着について要点をまとめると下記の通りです。

【飲食店スタッフの定着についての要点まとめ】

  • 飲食業界は「人材不足」「離職率の高さ」が顕著
  • スタッフの定着率が低い理由には「過酷な労働条件」や「仕事にやりがいを感じにくい」といった理由がある
  • 1on1ミーティングやピアボーナス、社内SNSの導入によって、スタッフの状態を把握し、一人ひとりが働きやすい労働環境を整備することが大切
  • 定着率アップの事例を参考に、自社でできることをはじめよう

「人材不足」「高い離職率」といった飲食業界の現状を打開し、スタッフの定着率を上げるためには、スタッフ自身が「この会社にいたい」「貢献したい」と思ってもらえるような施策を打っていく必要があるでしょう。

その方法として、社内SNSをはじめ1on1ミーティング、ピアボーナスは有効です。ぜひ本記事でご紹介した内容を、自社の定着率アップにお役立てください。

引き続き、本メディアでは社内のエンゲージメント向上に役立つ情報をお届けしていきます。